[アップデート] Amazon QuickSight でテーブル・ピボットテーブルの列と行の合計位置を変更し、集計方法を選択出来るようになりました
いわさです。
Amazon QuickSight のテーブルおよびピボットテーブルにまたアップデートが来ました。
最近はピボットテーブルの機能強化が目立つ気がしますね。
- [アップデート] Amazon QuickSight のピボットテーブルで階層レイアウトモードが使えるようになりました | DevelopersIO
- [アップデート] Amazon QuickSight でピボットテーブルの小計ラベルにグループ名を表示できるようになりました | DevelopersIO
今回は 2 つのアップデートをまとめて紹介したいと思います。
ひとつめは今朝アナウンスされたものです。
QuickSight のテーブルやピボットテーブルでは合計を表示することが出来ます。
その合計の集計方法をカスタマイズ出来るようになりました。
ふたつめは、3 週間ほど前にアナウンスされたものです。
ピボットテーブルにおける合計の表示箇所をカスタマイズ出来るようになりました。
「合計」の集計方法を変更する
テーブルビジュアルとピボットテーブルビジュアルでは、ビジュアルのフォーマット設定から合計表示を有効化出来ます。
この「合計」ですが、これまでは対象フィールドの集計方法に従って合計エリアの集計方法も変わっていました。
例えばメジャーフィールドの集計値が「合計」の場合は合計として集計され、「平均」の場合は合計エリアも平均値が算出される形でした。
今回のアップデートで、従来の集計方法とは別で「合計」エリア用の集計方法が選択出来るようになりました。
例えば、集計方法に平均を選択した場合は個別の行が合計で集計され、その平均が合計エリアに出力されていることがわかります。
最大を選択した場合も同様に、最大の値が出力されていることがわかります。
デフォルトを選択した場合は従来の挙動となり、選択可能な集計方法は合計・平均・最大・最小となっており、さらに「なし(非表示)」を選択することも出来てその場合は合計エリアに何も出力されなくなります。
なお、公式ドキュメントには条件付き書式設定がサポートされていないことや、日付列の場合に平均・合計の集計はサポートされていない点が挙げられています。
ピボットテーブルの小計にも
今回の集計機能は、合計エリアだけでなくピボットテーブルでの小計エリアでも有効です。
例えば次の場合だと小計エリア・合計エリアともに各合計値の平均が算出されていることが確認出来ます。
列合計にも
また対象の集計選択は、ピボットテーブルで列合計を表示する場合でも有効です。
次のように「最小」を選択した場合は列合計の集計方法も最小になっていることがわかります。
今回の設定値はフィールドウェル上の対象フィールドに対して設定するものになります。
そのため小計は合計で列合計は最小とか、複数の集計方法を組み合わせることは出来ないみたいですね。
「合計」の位置
ついでにもうひとつのアップデートも確認したので紹介したいと思います。
こちらはピボットテーブルのみ(テーブルは以前から出来ていた)となりますが、合計エリアの位置を選択することが出来るようになっています。
合計オプションの「位置」で指定することが出来ます。
行合計の場合は上か下か選択出来ます。
「下部」を選択すると次のように行合計がテーブルの下部に表示されるようになりました。
また、列合計も選択が可能でして列の場合は左か右かを選択出来ます。
通常は右ですが、左を選択すると次のようにディメンションフィールド列と各メジャーフィールド列の間に表示されるようになりました。
さいごに
本日は Amazon QuickSight で列と行の合計位置を変更し集計方法が選択出来るようになったので設定方法や挙動を確認してみました。
より柔軟にカスタマイズ出来るようになって良いですね。
最近ピボットテーブルのアップデートが顕著ですがどういう背景なのだろうか。気になります。